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BS-TBS:9月7日(日)  17時00分~18時54分

そういえば昨年はテレサ・テン生誕60周年でしたね。台湾各地で記念式典が大々的に行われたようです。台湾では彼女は国民的英雄なのです。

わたし、テレサ・テンの歌、ほんと好きでした。歌詞に情緒があるっていうんでしょうか。日本歌謡曲が持っていたしっとり感が心をつかんでいたものでした。
酔いがまわって来たころ、カラオケで歌うのは彼女の歌でした。

テレサ・テン

あの頃、台湾という国はあまり身近に感じられることのない国でした。私達若い女性にとっては。

彼女の日本での活動が減って、どうしているんだろうとは思っていたのですが、彼女の反戦家としての活動、中国民主化運動を積極的に支持する活動は、日本ではあまり伝えられなかったので私は知らなかったのです。

彼女の人生には、日本と台湾と中国の複雑な歴史がからまっていたのですね。

日本の歌を多く歌い、国民党兵の父を持つ彼女ですが、大陸では絶大な人気を誇っていました。「中国の昼は老鄧(鄧小平)が支配し、夜は小鄧(テレサ・テン)が支配する」と言われたほどです。その影響力に恐れをなして中国共産党は彼女の歌を禁止しました。

1989年、香港のハッピーヴァレーで行われた民主化支援コンサートに参加して、「私の家は山の向こう」を歌いました。30万人を超えるデモ参加者が彼女の歌を聴き涙を流したそうです。

しかし、翌年にはあの天安門事件が起こりました。

その6年後、タイのチェンマイで彼女は亡くなるのです。42歳という若さでした。

その死は謎をよび、もう伝説となっているのですが、彼女の思いと、今でも耳に残る透明感のある彼女の歌声と、彼女の祖国台湾、あの国にはいつも居心地良さを感じるのですが、それらに思いを巡らしながら、ぜひたっぷり聞いてみたいです。彼女の歌声を。

 

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