マレーシアが世界に誇るピューター製品のブランド、ロイヤルセランゴール社の工場はクアラルンプールの郊外にあります。
前もってホテルのコンシェルジェにお願いすれば、ロイヤルセランゴール社の無料シャトルバスを手配してくれて、ホテルまで迎えに来てくれます。
ツインタワーとか、警察学校とか車の中から眺めながら15分ほどで着きました。
ロイヤルセランゴール社の工場見学Royal Selangor Head office& Visitor Center
受付を済ませて、日本語ガイドさんと一緒に建物の中に入っていきます。
まずはじめに、ロイヤルセランゴール社の歴史を写真を見ながら紹介され、その後はピューターについての説明に入ります。ピューターについて、図解や写真での説明はもちろん、模型などを使っての展示もあって、ピューターについてはかなり詳しくお勉強することが出来ます。
これは「幻のメロン」メロンのオリジナルです。創業者ヨン・クーンがデザインして、12枚のピューターシートを繋ぎ合わせて仕上げた薬缶です。
第二次大戦中、貧しい村の青年が、爆撃の雨をかいくぐって逃げている途中、落ちていた薬缶を拾おうと腰をかがめたその瞬間、弾丸が彼の頭上をかすめ飛んでいき、青年は危うく難を逃れることができたのです。
なので今では「ラッキーメロンポット」と呼ばれています。
ピューターの歴史あるティーポットも色々展示されています。ピューターポット大好きなので興奮してしまいます。
創業者ヨン・クーンは、14歳の時粗末な道具を懐に、中国広東省の港から海を渡ってマレーシアの地に降り立ちました。ロイヤルセランゴールの歴史の始まりです。
正に立身出世物語。小さな工場からはじまり、目抜き通りへの出店、発展を繰り返し世界的な企業へと成長を遂げたのですが、その間の妻の内助の功や、家族不和、中国系闇組織による暗殺事件なんかもあって、非常にドラマチック。小説や映画にピッタリ。NHK朝ドラなんかもいいと思う。あと情熱大陸とか?
製造工程の説明もしっかりあり、体験もさせてもらます。
ロイヤルセランゴール社の工場は唯一ここだけ。ここで製造された製品が世界中に出荷されていきます。
憧れのティーポットが丁寧に作られています。ほとんどが手作業なんですね。
最後は「ショップ」に。いろんなものを作っているんですね、ロイヤルセランゴール社。日本語ガイドさんとはお別れで、今度はショップのおばちゃんが担当してくれます。
いろいろ見せてもらったんですが、やっぱりティーポットがいい。絶対買うつもりだったメロンなのですが、「ちょうど今限定品がありますよ」っておばちゃんの誘いに乗って黒をお買い上げ。
限定品って言葉に弱いです。特に旅先だとこの時限りって思ちゃって。普通のよりちょっと高かったのですが、なかなか素敵。あとピンクとかブルーもありました。
他に茶筒も欲しかったのだけど、たくさん買っても値引きはしませんっておばちゃんは言っていました。なので茶筒はまた今度、ゆっくり見てから買おうと思います。
ピューターに親しみを覚えるロイヤルセランゴール社の工場見学
あまり馴染みのなかったピューターをとても丁寧に解説してくれて、ピューターに対する親しみがかなり増すことになる工場見学でした。解りやすくて楽しいです。
お時間のある方はぜひ。またピューターのティーポットを使ってる方なんかは一度行ってみると、お道具に対する愛情がさらに強まると思います。
ロイヤルセランゴール社への行き方
Royal Selangor Visitor Centre
4, Jalan Usahawan 6, Setapak Jaya, 53300 Kuala Lumpur.
tel:+603 4145 6122
ワンサ・マジュ駅からタクシーで5分くらい。
※クアラルンプール市内から無料シャトルバスがあります。
ホテルのコンシェルジェにお願いすればお迎えが来ます。もちろん帰りも送ってもらえます。
私たちは、帰りはホテルに戻らず「ペトロナスツインタワー」で降ろしてもらいました。
近くで見ると、窓と壁が作り出す模様が美しい。