イスラム美術館(Islamic Arts Museum Malaysia)
マレーシアのクアラルンプールにある、イスラム文化をテーマとした美術館です。
1999年オープンのこの美術館は、まず建物の美しさにうっとりしてしまいます。白い壁と鮮やかなブルーのタイル、直線とドームの曲線。外見もなかなかなのですが、中に入るとそこは別世界。
緻密な美しさに支配された空間がひろがっていました。
私達ってあまりイスラム文化に触れる機会ってないし、そんなに興味もないかもれないけど、でもマレーシアに来たら「イスラム美術館」には必ず行ってみて。
この美しさを堪能せずに帰るのはもったいない。
建物内には、4つのドームがあります。
いずれのドームも、緻密で繊細な細工が施されてて、ただただ、ウットリ見上げて感心してしまいます。
ドームの天井って、何か神秘的効果とか効能とかってあるのでしょうか。
ドームの下で、上を向いて美しい模様にうっとりとなってると、そのうちバランス感覚が崩れてきて、上昇感覚に包まれてしまいます。ひっくりかえるおそれもあるので気を付けましょう。
中東だけでなく、中国のイスラム文化も展示されてて、なかなか興味深いです。
昔はシルクロードで行き来していたので、交流があって当然と言えば当然なのですが。
感心するのは、「本のコーナー」 アンティークのやら、王様のやらいろんなコーランが展示されていました。
すっごく豪華。表紙や装丁が美しいのは当然なのですが、文字自体が美しく装飾されてて、さらに緻密な模様で囲まれてる。
何が書かれているのか、その意味するところは全く分かりませんが、ページを眺めているだけで充分幸せになれそうです。
世界各地から集めてきたイスラム文化のいろいろ。
イスラム陶器、王族の衣装調度品、ペルシャ絨毯や、それぞれのモスクのミニチュア模型などなど。
細かいものやごちゃごちゃなものなどもあるのですが、建物が直線的ですっきりしているので、気持ちはクリアさを保てます。
ただ、なぜかものすごく寒いです。冷房ききすぎ。時々中庭に出て暖を取る必要があります。
あと、素敵なレストランもあります。朝からやってきてお昼を食べて閉館まで、イスラム文化をじっくり楽しむこともできますよ。
併設のミュージアムショップも寄ってみてね。
高級なものから、お土産に適したものなど幅広く取り揃えています。
私は、イスラムタイルの鍋敷きを買いました。
緻密で優美で、ちょっぴり神秘的なイスラム文化に魅了される美術館でした。
マレーシアで必ず行くべき観光地のbest3に入ると、私は思います。
イスラム美術博物館 (Islamic Arts Museum Malaysia)
- 住所:Jalan Lembah Perdana, 50480 Kuala Lumpur 50480
- 電話番号: +60 3-2274 2020
- 開館時間:10:00~18:00
- 休館日: なし
- 入場料: 大人RM12、子供RM6 (6歳未満の子供は無料)
- 公式サイト: http://www.iamm.org.my/
- アクセス:LRT・KTMコミューター クアラルンプール(Kuala Lumpur)駅から徒歩10分
特別展示室は写真撮影禁止でしたが、あとはフラッシュをつかわなければOKです。それとここはホント寒いので何か羽織るものが必要です。
イスラム美術館への行き方
電車に乗るのが好きな私たちは、まずモノレールで「KLセントラル」に行って、そこからKTMコミューターに乗って「クアラルンプール」駅まで行きました。
ただ、モノレールの「パサール・スニ」と「クアラルンプール」はスカイウォークでつながっているので、普通はそんな遠回りをしないと思います。
でもね「クアラルンプール」駅は古くてなんか由緒正しそうな駅なのです。こういうの好きな人は是非遠回りしてみて。
「マレー鉄道事務局ビル」のある方へ駅を出ます。
地下道をくぐって大通りを渡ったら、「マレー鉄道事務局ビル」の右側の道に入ります。駅を背にビルに向かって右ね。
この道さえ間違わなければ、あとは道なりに。坂道なのでちょっとしんどいかも。
「マレー鉄道事務局ビル」
クアラルンプール駅はコンクリート部分もあって、ちょっと張りぼて感が無きにしも非ずなのですが、こちらのビルは重厚感たっぷり。どっしりとした門構えで思わず見とれてしまいます。でもどちらも同じ設計者なんだけどね。駅の方は「イギリス様式」そしてこちらのマレー鉄道ビルの方は、ヨーロッパとアジア、インド風な感じもしてなんともエキゾチックな風貌です。