サンクトペテルブルクから国際列車「アレグロ(ALLEGRO)」の1等車に乗って国境を越え、フィンランドのヘルシンキまで行きました。

飛行機で1時間ほどのところを列車で3時間半かけて行ったのは、どちらも空港から街まで遠いので、街から街まで直接行ける列車のほうが結果早くて楽なのではと思ったからでした。

ですが実際に乗ってみるとそれ以上のメリットがあって、もうサンクトペテルブルクとヘルシンキ間の移動はアレグロ号しかないんじゃないかと思ったほどです。

アレグロ号のメリット、予約・座席指定の方法、たった一つの気をつけるべきこと、そしてアレグレ号で国境を超えてサンクトペテルブルクからヘルシンキ空港まで行ったときの乗車レポートをまとめてみました。

国際列車「アレグロ号」で行くメリット

ロシアの古都サンクトペテルブルクからフィンランドのヘルシンキまで列車アレグロ号で行くメリットは次の2点。

メリット

  1. 座ったまま出国/入国
  2. タックスリファンドの手続きも座ったまま

座ったままでOK

座ったまま、お茶を飲みながら優雅に国境越えができます。

アレグロ号

搭乗手続きの行列や、出入国とりわけ入国時の長い行列が避けられます。私は並ぶのが苦手なのであの行列はホント苦痛です。旅行中、1回でもあの行列が避けられるなら私にはそれが最大のメリットです。

アレグロ号

可愛らしい汽車ポッポのスタンプを押してもらってご機嫌な気分で国境を越えます

たくさんお買い物した人も大丈夫。タックスリファンドももちろん座ったまま手続きできます。

アレグロ号

空港によっては大行列だったり、係がいなくて探しに行かなくてはならなかったりして面倒なことの多いタックスリファンドですが、アレグロ号なら全くそんな心配はいりません。

あと、シーズンや予約のタイミングもありますが、大抵は飛行機より安価です。

アレグロ号の予約方法

アレグロ号のチケットはフィンランド国鉄「VR」のサイトで直接予約して購入しました。ロシア国鉄「RZD」でも購入可能ですが、VRのほうが安心感があります

フィンランド国鉄「VR」

1等車の場合、シートの半分は進行方向に半分は逆方向に向いているので、座席指定には注意が必要です。コチラのサイトが参考になりました

アレグロ号の気をつけるべきこと

アレグロ号は予約から乗車到着まで基本的にはスムーズに進みなんの心配も必要ないのですが、一つだけ気を付けてほしいのは乗車場所です。

アレグロ号の乗り場

アレグロ号はサンクトペテルブルクの「フィンランド駅」から出発します。ただアレグロ号の乗り場は駅正面からは入ることができません。側面の小さな入口から入ります。

フィンランド駅2

しつこいようですが、もう1枚駅構内図です。

フィンランド駅

私はホテルからUberでフィンランド駅に来たのですが、その際運転手には「アレグロ号乗り場」で降ろしてくださいと3回ほどお願いしたにもかかわらず、駅正面で降ろされてしまいました。

アレグロ号

アレグロ号乗り場だと思って中に入ったら駅正面口で、係の人に建物を出て右に行ってくれと言われました。

駅正面を出て、右に曲がります。そこからがかなり遠いです。

私は荷物が多いので大変でした。この駅にはポーターはいないのでしょうか。

アレグロ号

「ボトキンスカヤ通り」を延々と歩いてやっと到着です。小さく質素な入口なので見落とさないようにしましょう。

アレグロ号乗り場

タクシーやUberのときは必ず「ボトキンスカヤ通り沿い」で降ろしてもらいましょう。

アレグロ号1等車の様子

1等車の乗客から改札が始まります。

プリントアウトしたチケットとパスポートのチェックを受けて車内へ。

アレグロ号

アレグロ号のシート

アレグロ号

1列-2列のシート配置でゆったりした車内です。

アレグロ号

電源も全席に付いてるし、Wifiも飛んでて快適な列車の旅でした。

アレグロ号

アレグロ号のお食事

1等車ではコーヒー・紅茶・ジュースなどの飲み物や軽食が無料でサーブされます。

アレグロ号

コーヒー・紅茶はセルフで。ジュースは係の人に頼めば持ってきてくれます。

アレグロ号

無料の軽食は月替りで豊富なメニューです。各月5種類位あります。アルコール類は有料です。

アレグロ号

スモークサーモンのサンドイッチにしました。パンとチーズとデザートも付いています。見た目も美味しそうです。

アレグロ号

アレグロ号のグッズやチョコ、ムーミンマシュマロなんかも売っています。お土産にいいかも。

アレグロ号

軽食で足りなければ食堂車でさらにいろいろ食べることもできます。

アレグロ号

風光明媚な窓の外の景色

アレグロ号

森や湖が見えて飽きません

アレグロ号

そんな車窓の景色を楽しんでいると、車掌さんが私の入国カードをチェックしてくれました。最初にロシアの出国審査、その後フィンランドの入国審査です。タックスリファンドや両替も回ってきます。すべて座ったままなのでホント楽ちんでした。

サンクトペテルブルクからヘルシンキ空港への行き方

サンクトペテルブルクからヘルシンキ中央駅まで行って、ヘルシンキの街を散策してから空港に向かう人が多いと思うのですが、私は時間がなかったので直接ヘルシンキ空港に向かいました。

サンクトペテルブルクからヘルシンキ空港までの経路は以下

直接空港へ

  1. S.Peterburg Finl.
  2. Tikkurila
  3. Lentoasema (airport)

サンクトの「フィンランド駅」から「Tikkurila」までアレグロ号で。乗り換えて「Lentoasema」まで。「Lentoasema」が空港駅です。Tikkurilaから10分ほどです。

「Tikkurila」着

Tikkurila駅に着いたらエスカレーターで上に行きます

アレグロ号

発車ホームの確認

列車案内表示で空港行きの列車がどのホームから出発するのか確認

アレグロ号

空港行きの列車は4番ホームから出発です。

アレグロ号

きれいな列車です

アレグロ号

車内にも現在地のわかる案内板があるので安心ですね。

アレグロ号

ヘルシンキ空港着

アレグロ号

10分ほどで到着です。

まとめ

日本からヘルシンキまではアクセスもよく、航空券もお安いのがあるので行きやすいです。そこからロシアへはアレグロ号なら3時間半です。毎日4往復あるので日帰りもできます。なんと行っても入国審査の列に並ばなくていいのがうれしいです。

ロシアは興味あるけどちょっとと思っていた方も、列車での国境越えならかなり気分的に楽なのではないでしょうか。

おすすめの記事