かつて東西貿易の重要拠点として栄えたマラッカ。当時はポルトガルの植民地だったのですが、そののち、オランダ、イギリスと支配国が変わる中、交易を求めて、中国やインド、アラビア商人たちがやってきました。
彼らと現地の女性の間にできた子孫を『プラナカン』と呼び、プラナカンの男性はババ、女性はニョニャと言ったそうです。
ここヒーレンストリートは最初ポルトガル人の豪邸が並んでいたのですが、その後ポルトガルが去った後、成功した裕福な中華系「プラナカン」たちが競って豪邸を建てました。
なのでこの通りは『億万長者通り』と呼ばれていたのです。(今現在はジャラン・トゥン・タン・チェン・ロック)
★まずは、「ババ・ニョニャ博物館」(Baha Nyonya Heritage)でプラナカン屋敷のお勉強。
広場から橋を渡って、ヒーレンストリートに入り、一本目の道を越えたすぐにあります。
英語ガイドに連れられてお屋敷内を歩いて回ります。
とてもはっきりゆっくり、話してくれる英語なのでわかりやすかったです。
彼女のパワフルなガイドのおかげで、飽きることなく、このお屋敷のこと、プラナカンの生活様式やそれに伴う屋敷のちょっとした細工とか、一族の歴史など楽しんでみて歩くことが出来ました。
特に家具や食器類は一見の価値があります。隅々まですばらしいお屋敷でした。
ショップハウスやテラスハウスが立ち並ぶヒーレンストリートの中にあって、ひときわ異彩を放っている白亜の大豪邸、「チー・マンション」です。
マラッカでもっとも古いお屋敷のひとつなんですって。今でも現役でチーさん一家が住んでいらっしゃいます。
裏から見るとこんな感じ。なんかかわいいですね。この日は結婚式の写真撮影をされていました。
白亜のびっくり大豪邸の並びにあるのは、「プラナカン事務所」ここのタイルはホント可愛い。マラッカに来てタイルにやられてしまいました。
床のタイルはこんな感じ
壁際のタイルは種類がいろいろあります。
ヒーレンストリートには、骨董屋さんも結構あります。お店の建物自体が骨董なので見学するだけでも楽しい。
骨董のニョニャ食器はさすがに高いです。私はタイルを買ってしまった。
ちょっと崩れているけど、その分安くてお買い得でした。裏を見たらmade in Japanってなっていました。この頃、日本はタイルも輸出してたのね。
ヒーレンストリートの西の端には調味料屋があります。
アミみたいな小エビを固めたもの、店の前で干してたのですが、これは自家製の「ブラチャン」なのでしょうか。
ココヤシ砂糖の「グラマラッカ」とアミエビの塩辛「チンチャロ」
カレー粉を買いました。ニョニャのカレー粉はスパイスの種類がインドのより多いのですって。おいしそうですね。いつかニョニャカレーをつくってみよう。