「オランダ広場」。マラッカ観光は、この広場からはじまります。
独特のサーモンピンク色の建物がこの地区にはいろいろあって、密集しているので観光しやすいのです。
あまり興味ない人は、さーっと首だけ動かして観て終わりってこともできます。
ピンクの教会は今でも教会なのですが、その他は今では博物館とか美術館になっていてそれなりに楽しめるとは思うのですが、私は首だけ動かして終わってしまいました。
そんなわたしですが、ここだけはおススメ致します。
オランダ広場の後ろに広がる小高い丘。
暑い日なんかは丘に登るのって避けてしまいそうですが、ぜひぜひ登ってください。
丘の上からはマラッカの街並みと、その奥にマラッカ海峡が見渡せます。夕方くれば、あの有名な「マラッカの夕日」がみられます。(お天気次第ですが)
そして、涼しい風にふかれて後ろを振り返れば、今は廃墟となった「セントポール教会」が。
この教会は、マラッカを最初に占領したポルトガルによって建てられました。
フランシスコザビエルはここから日本へ向かったそうです。そして死後、彼の遺体は9か月間この教会の地下に安置されていました。その場所を金網越しに見ることができます。
今では猫のお気に入りの場所みたいですが。
ポルトガルの後に支配者となった、オランダやイギリスはプロテスタントだったためか、かえりみられなくなり、廃墟と化してしまったとか。でもなかなかの雰囲気です。
『海賊マーク』のある墓石。
廃墟となった教会には墓石が多々あるのですが、古いものはポルトガル人の物、あと海賊のも?それから立派なのはプロテスタントの功績者・信者のなんですって。
なぜプロテスタントの墓石が荒れ果てたカソリック教会に?って疑問にはTonyさんが説明してくださっています。
マレーシア独立後、イスラム教徒とキリスト教徒の死後の世界に対する価値観が相反するため、マレーシア政府は平然として墓地の撤去を宣言し、格調高い庭園建設工事に取りかかろうとしました。この情報をキャッチしたクライストチャーチ信者さんたちは、墓地撤去に抗議しましたが、マレーシア政府はこれを拒絶。墓地の代替え地も見つからないまま困っていたその時、カソリック教会が救いの手を差しのべました。
せめて墓石だけでも保存したい!というプロテスタント派の信者さんの気持ちをくみ取り『キリストの名において同盟者として』カソリック派の信者さんが撤去工事の進む現場でチカラを合わせて墓石を、このセントポール教会史跡に運び込んだのです。胸にジーンとくる美しい話ですね。
仲良く並んだ2つの墓石。二人の関係は?妄想を膨らますのも楽しいひと時。
夕日を眺めるのもいいですが、日が暮れて暗くなるとこの辺りはライトアップされてちょっと幻想的。
それから夜の観光にお奨めしたいのは、マラッカ川リバークルーズ
川辺がライトアップされてて、昼間とはまた違った雰囲気を味わえます。
休日だったのでチケット買うのも一苦労。20分ほど並びました。ひとりRM20でお菓子付きのチケットでした。
結構長い間乗ります。往復1時間近くかかりました。そういう意味ではお得かも。
折り返してからは英語のガイドがテープで流れます。なかなか興味深く楽しめました。
橋もいろいろライトアップされててきれいなのですが、橋の下側も照明がついてて凝っている。
夜のトライショーはさらに華やかさを増します。
乗っておけばよかったなと後悔しています。
マラッカに行ったら是非トライショーに乗ってみて下さいね。