ヒーレンストリートにあるプラナカン・ジュエリー博物館、正式には「Straits Chinese Jewewellery Museum」
『Straits Chinese 』とは海峡華人のこと。
15世紀ごろ、仕事を求めて世界各地からやって来た男性と現地のマレー系女性の間に生まれた子をプラナカンと呼びますが、プラナカンは戦後にできた言葉で、以前は「ストレート(海峡)」と称していました。
そのなかで、中華系を「Straits Chinese 」といいます。錫の鉱山や貿易などの商売で成功し、 巨万の富を得た彼ら。豪華で繊細な独自の文化を築いたのですが、そんな彼らの優雅な生活が垣間見られるのが、この「宝石博物館」なのです。
高価な宝飾類がやたら沢山あってちょっと驚きます。
アクセサリー関係はどれも華奢で繊細な造り。この時代の流行りなのかそれとも持ち主の好みなのか。
黄金の食器も数々ありました。実際に使ってらっしゃたのかしら。
彼らは風水系のモチーフも大好き。
結婚式の頭飾りと、可愛らしい結婚証明書
当時のお金持ちは、自宅にお抱え宝石職人がいて、自分好みの宝石やボタン、髪飾りなどを作ってもらっていたのですって。お金持ちの暮らしって素敵だわ!
ドキドキしたのは、「ニョニャのお部屋」
シルクサテンに繊細な刺繍がほどこされたシーツやまくらカバー。いい夢見れそうですね。
ドレッサー周りも優美。バッグやクバヤ、そしてビーズ靴のコレクションがすごかった。
この家にも、中庭は3つほどあります。
タイルがかわいい。
井戸は現役。お水を汲んで見せてくれました。
ご先祖様をお祭りする仏壇にはニョニャ食器が。胸がときめいてしまいました。
いつかは我が家にも飾りたい、こういう壺。色合いが好き。