ビザンティン美術の至宝が詰まった、まるで宝石箱みたいなカーリエ博物館。
ただ、中心地からちょっと離れているので行くのをためらっていたのですが、実際行ってみると意外と簡単でした。
観光客には一番乗りやすいトラムを使った行き方を簡単にまとめてみました。
カーリエ博物館への詳しい行き方
T1(トラム1号線)からT4(トラム4号線)に「トプカピ駅」で乗り換えて「エディルネカプ」まで。そこからは徒歩10分ぐらいです。
1. まずはT1に乗って「トプカピ」まで
新市街と旧市街を結ぶT1(トラム1号線)は観光地のど真ん中を走っているので、観光客にも親しみやすく乗りやすい路線です。
2. 「トプカピ」で乗り換えます
トプカピ駅での乗換は、一度改札を出て少し歩きますが、標識に従ってれば迷うことはありません。
3. T4に乗換えて「エディルネカプ」まで
T4(トラム4号線)は城壁の外側沿いを走ります。
しばらくは城壁を見ながら進みますが、途中から地下に入ります。
「エディルネカプ」駅は地下ですが、割と新しくてしっかりした駅でした。
4. 駅を出て「エディルネ門」を目指します
駅の改札口を出ると、駅員さんにどこに行くのか聞かれました。カーリエ博物館に行くというと地図を渡されました。
5. 「エディルネ門」を通り抜けて、大通りを渡ればあとは道なりです
大通りはちょっと渡りにくいので、地元の人と一緒に渡ってもらいましょう。
あとは下り坂です。
この辺りは中心地とは違った雰囲気。住宅街ですね。
美しい花嫁さんとすれ違ってなんだか縁起がいいです。
東南アジアではよく、女の人が頭に荷物を載せて運んでいるのを見かけますが、ここでは男性も頭で運ぶんですね。
突き当りが「カーリエ博物館」です。
駅からは10分位だったでしょうか。
トラムの「スルタンアフメット」駅からは、全部で30分もかからなかったと思います。
時間があればぜひ行ってみてください。
カーリエ博物館に行った時の記事です。
カーリエ博物館周辺の見どころいろいろ
カーリエ博物館のある大城壁地区には、他にもいろいろ見どころがあります。
夜ご飯の予約まで時間が空いたので、周辺も見て回りました。
テオドシウスの城壁とエディルネ門
5世紀初頭に東ローマ皇帝テオドシウス2世によって建設され、以後1000年にわたって難攻不落の城壁としてその名を轟かせました。
それを破ったのはオスマン帝国。1453年にコンスタンティノポリスを陥落させたメフメト2世は、エディルネ門から入場し街へ向かったのですって。
エディルネ門は綺麗に修復されていましたが、長い城壁は崩れたままのところもありました。
駅と反対側のエディルネ門沿いは、ミニバスの運ちゃんたちが集まっていたりして、暗くなってからはあまり近づきたくない雰囲気でした。
愛らしいミフリマ・スルタン・ジャーミィ
ヒュッレムとスレイマン大帝の愛娘、ミフリマの為に建てられたジャーミィです。
天才建築家ミマール シナンが設計。実は、シナンは密かに彼女を愛していたのだとか。
外観もこじんまりと程よくまとまった感じなのですが、内装が見ものなんです。とても凝ってます。
中央ドームを支えるアーチ4面がガラス張りになっててとても明るいのです。窓は全部で161個あるとか。
漆喰で窓枠が作られたステンドグラスは、その色合いがほんとに可憐。
こんなに可憐で美しいモスクは他にはないんじゃないかしら。
天才スナンが愛する人のために精魂込めて作り上げたモスク、彼の誠意を感じますね。
「ミフリマ」とはペルシャ語で「月と太陽」を意味します。
ミフリマの名を冠したモスクはもう一つ、ユスキュダルにも存在します。
3月21日はミフリマの誕生日なのですが、その日、エディルネカプのミフリマ・ジャーミィのミナレットの背後に太陽が沈むとき、ユスキュダルではミフリマ・ジャーミィの2本のミナレットの間から月が昇ってくると言われています。
さすが天才ミマール・シナン。恋物語も壮大なスケールですね。
彼の叶わなかった恋物語に思いを馳せながら、光りあふれる可憐で愛らしいモスクの中でロマンチックな気分に浸るのもいいものだと思います。
お土産物屋さんのFirca Ceramic
カーリエ博物館すぐ近くにある陶磁器屋さん。
質のいい器が手頃な価格でそろっています。
2階に上がれば手書きの大皿がたくさんありました。
されにその奥には、光る石で作られた壺とか置物の部屋もあります。
ぜんぜんひつこくないお店だったので、見るだけでもOKだと思います。
私たちはチューリップのボールとコーヒーカップを購入しました。
本格的宮廷料理のレストラン Asitane アシターネ
ここもカーリエ博物館のすぐそばです。
私たちは夜ご飯に訪れましたが、ランチでも同じメニューをいただけます。
カーリエ博物館見学のあと、ご飯はこちらの本格的宮廷料理を味わうのもいいものです。